2010/10/26

やっぱり大好き「悪趣味」ホラー映画・・・肛門と口を縫い合わせるって、どうなのよ!~「The Human Centipede/ムカデ人間 」~


アメリカで”カルトムービー”として話題になっている「悪趣味」異色ホラー映画「The Human Centipede (First Sequence)/ムカデ人間『第一シークエンス』(仮)」が、遂にDVD/Blu-ray化されました!
「ビョーキ!」だとか、なんだと言われようとも、やっぱり「悪趣味」映画が大好きなボクとしては、これは観のがすわけにはいきません・・・というか「一刻も早く観なければ!」あります。

「ムカデ人間『第一シークエンス』(仮)」が、とりあえずの邦題となっている「The Human Centipede」・・・まず「ムカデ人間」とは「何ぞや?」ということです。
ムカデは、カラダが長くて、手足が何本もあるということ。
そう・・・ムカデ人間とは「ひとり」ではなく、3人の人間をムカデのように「結合した」改造人間たち(複数形?)のことなのであります。
それも、人間と人間をどこで縫い合わせていくかというと「肛門」と「口」・・・3人合わせてひとつの消化器を持つ生物になるということらしいのです!(医学的にも正しいらしい?)
図の「A」が普通に食事をして「A」の排泄物を「B」が食べて、「B」の排泄物を「C」が食べるということらしいのですが・・・どう考えても「C」が3人の中では一番の「貧乏くじ」であります。
想像しただけでも「オェ~!」となってしまうような、トンデモナイ設定ですが・・・3人の肛門と口を縫い合わせただけで「ムカデ人間、ということになるものなのか?」という根本的な疑問は持たないでおきましょう。

1980年代のひさうちみちおの変態マンガで、肛門に顔を押し付けられて縄で縛られる・・・というのを読んだ時に、そんな「SM糞尿プレー」がこの世の中にあるのかと、ボクは愕然としたことがあります。
まさか・・・スカトロマニア向けのAVとかではなく「ホラー映画」の題材として、実写で表現されるとは思いもしませんでした。
とにかく、設定自体があまりにもインパクトがありすぎるので、それを聞いただけで「ぜひ、観たい人」「絶対に観たくない人」に分かれるのが、この「ムカデ人間」という映画でありましょう。

近年、稀にみる「悪趣味」っぷりで、下手すればコメディホラーになってしまいそうな「おバカ映画」ですが・・・映画のトーンとしては、確信犯的な笑いをとるほどの不真面目さではありません。
物語の発端はホラー映画のお決まり・・・ドイツの旅するアメリカ人女性が、怪しい屋敷に迷い込むというもの。
そして、彼女たち2人は、どこかから連れてこられたもうひとりの日本人男性と、キチガイ博士によって「ムカデ人間」に改造されてしまうというお話です。
3人の結合手術の様子などは意外にもあっさりと描いているし、スプラッターのような血だらけになるような残酷描写もなく・・・設定の「悪趣味」さだけが、際立っている作りになっています。
また、キチガイ博士のウド・キアーを思い起こさせる「怪演」、ムカデ人間を演じた3人の俳優の根性(なんたって、映画半分は、お尻と顔がくっついたまま)が、記憶に残こる映画とも言えるでしょう。
キチガイ博士は「シャム双生児」を専門とする外科医なのですが・・・「ムカデ人間をつくりたい!」という願望をもつ経緯の説明は特になく、ただ単に「ムカデ人間をペットにしたい!」ということだけというのが、マジでビョーキ!
北村昭博という日本人俳優が、ムカデ人間の先頭役(図でいうと「A」)を演じているのですが、女性二人は肛門に口を縫い合わされているので(!)ムカデ人間となってから話すことの出来るのは日本人の彼だけ・・・キチガイ博士に楯突いていく勇敢な「ヒーロー」として日本人が描かれているのは珍しいかもしれません。
彼の台詞はすべて日本語・・・海外の映画で描かれてきた日本人男性のステレオタイプとは異なる、リアルな日本人(オラオラ系兄ちゃん)を熱演しています。
また、映画の中盤からずっとケツに口を押し当てて演技をしなければならなかった二人の女優さんには「よく頑張ったで賞」を差し上げるべきしょう。
終盤に「人としての尊厳とは何か?」を問いかけるような日本人男性の台詞は、ちょっと唐突で、日本人らしくない・・・映画全体的には倫理観のない空っぽな「悪趣味」映画(褒め言葉!)なのに、いきなり妙なキリスト的なメッセージをぶっこんできたという印象でした。
尻切れとんぼのようなエンディングを含めて・・・なんとも、不快で絶望感さえ感じさせるところが、さすがヨーロッパ製作のホラーというところかもしれません。

タイトルに、First Sequence(第一シークエンス)と、わざわざ銘打っているのは、監督はトリオロジー(三部作)を計画しているということからだそうですが・・・あんな終わり方で、どう続けられるのか心配です。
実際には製作が始まってはいないようですが、続編では12人を結合させる「ムカデ人間」を構想しているということで・・・こうなると「二匹目のどじょう」を狙っているというか、明らかにホラーコメディにしかならない二番煎じなるような不安があります。

日本での劇場公開は未定・・・確かに、ある程度のの動員は見込めるものの、デートムービーとしては不向きだし、女性同士で観に行くというのも考えにくい映画です。
劇場で観客同士がお互いに「あんたも、好きねぇ~」という種類のキワモノ映画でありますので、スキモノ同士が集まって茶化しながらレイトショーで騒いで観るか、レンタルDVDでこっそり借りて自宅でひとり楽しむというのが、正しい観賞の仕方でしょう。
ぜひ、今後何年もカルトムービーとして、長く愛される(?)映画になって欲しいものです。

ムカデ人間『第一シークエンス』(仮)
原題/The Human Centipede (First Sequence)
2009年/オランダ、イギリス
監督&脚本:トム・シックス
出演   :デイター・ラッサー、アシュレー・C・ウィリアムズ、アシュリン・イェニー、北村昭博



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