2010/01/12

やっぱり出たのね・・・カツマーVS.カヤマーの対談(対決)本!~「勝間さん、努力で幸せになれますか」/勝間和代 香山リカ著

香山リカが「しがみつかない生き方」で「勝間和代を目指さない」と書いて以来、因縁の関係として取り上げられてきたふたりが真っ向から対決した対談本が”やっぱり”出版されました。

この論争のおかげで、勝間和代も、香山リカも、マスコミへの露出も多くなり、著作も次々と出版されています。

昨年12月に勝間和代は「結局、女はキレイが勝ち」という美容本まで出版して、かなりの酷評を受けています・・・というか”笑い者”になっています。

まさか、勝間和代から「結局、女はキレイが勝ち」という言葉を聞くとは誰も想像しなかったと思うのですが、ご本人によると実際の経験から出てきた言葉だということです。

このような勘違いっぷりがアンチ・カツマーには堪えられないし、カツマー信者にとっても「努力の効率性とか言っても結局キレイが勝ちなんかい!」と、そっぽを向かれそう・・・。

「キレイ」な方が「努力の効率性」が良いということなんだけど、これって勝間和代自身のには当てはまらないのでは?と、突っ込みたくなります。

ただ「私はキレイ」という事実(!)を前提に、この本もの対談も行われているので覚悟は必要です・・・(あえて香山リカは「キレイ」の是非については一切触れていませんが)

仮に、勝間和代が「キレイ」だから「勝つ」世界があれば、その世界は僕が接したことのない業界(世界)なんだとしか思えません。


勝間さん、努力で幸せになれますか」は、香山リカが、今度は本人を目の前にして勝間和代に宣戦布告しているような対談本ではあるのですが・・・どちらが”悪役”なのか、というのは、読者の視点次第ということになると思います。

勝間和代の訴える「効率を上げる努力」によって得ることのできる「しあわせ」というのは、成功した側の人間だから語ることの許される「成功体験」にしか、僕には感じられません。

勝間和代の説く成功への方法論というのは、ひと昔前の表現ならば「ポジティブシンキング」と呼ばれたようなコンセプトで、自己啓発の定説の「努力すれば、あなたも出来る!」というシンプルな訴えでしかないということです。

「努力する過程を楽しみ、そのプロセス一段一段刻んでいく」「目的意識を持って努力すれば、必ず目標に達する」・・・・どれも「勝間和代さん、ごもっとも!」と言いたくなるような「正論」ではありますが、今まで語れてきた自己啓発本から、所々ピックアップして編集/再構成しただけという印象を受けます。

努力するということに対して、アメリカ成果主義的「合理主義/効率性」を求めていったというところが「無駄は省いて成功したい!」という人たちに支持されたのかもしれません。

ただ、成功への効率性を求めるカツマー的生き方に見え隠れする貪欲な精神性こそが、アンチ・カツマーの神経を逆なでされるように感じてしまいます。

貪欲でありながら、美徳は輪廻しているというようなキレイごとを訴えられても、基本的な意識が「自分」だけの「しあわせ」に向いているという点に於いて、カツマーの心理は「占い」や「スピリチュアル」に傾倒することと紙一重のように思えてしまうのです。


弱者、負け組、ダメ人間の代表のように勝間和代に噛み付いている香山リカではありますが・・・彼女自身は世間的には成功している側の人間と言えるでしょう。

勝間和代と同年代に思われがちな香山リカですが実は8歳も年上で、未婚の独身女性ではなく既婚者(夫はプロレスライター)だったりします。

・・・にも関わらず、香山リカが勝間和代に吠え続けるのは、彼女がステレオタイプの「成功」や「しあわせの基準」は、人を不幸にすると実感しているからでしょう・・・精神科医としても、彼女個人としても。

香山リカにとって「しあわせ」は個人的なことですが、勝間和代の「しあわせ」は社会的な成功やステレオタイプのイメージに依存して成り立つ「しあわせ」のような気がしてならないのです。

個々の「しあわせ」を追求するカヤマー的な生き方は勝手気ままのようですが、実は揺るがない自分の価値観をしっかりと持つ強さも必要だったりします。

カツマーも努力も大変ではありますが、カヤマーも決して楽ちんではないということです。


最後まで見解のすり合わせずもせずに、お互いの立場を守り抜いくという対談本も珍しいかもしれません。

僕には、時々ふたりの論争は「母=勝間和代、娘=香山リカ」というような食い違いのような気がする瞬間が時々がありました。

ふたりの結びの言葉も対照的で、厭味を含みながら歯の浮くような感謝の言葉を投げかける勝間和代に対して、ハッキリと「やっぱり勝間さんとは合わない」と決別宣言をする香山リカ・・・。

「嫌いだ!」と言われても自我を突き通す勝間和代の受け流し方にウザさを感じ、理性を保ちながらも感情的に「嫌いだ!」と素直に訴える香山リカに共感を感じてしまう僕は、やはりカツマー的な成功者ではなく、カヤマー的な落伍者になるべくしてなっているのだと、今さらながら思うのでした。



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2 件のコメント:

  1. わかる~ぅ!
    勝間的生き方にどうもイラっときて今だツイッターに参加できずにいる私。
    けど、この本読んで、もうどうでもよくなってきたから始めてみようかな。
     
    代官山の姐より

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  2. コメントありがと〜!
    ツイッターは、勝間的な使い方だけではないから、とりあえず始めてみては?
    ブログ書き込むよりずっと気楽だし、ブログパーツにして僕みたいなブログに組み込むことも可能だし。
    ぜひ参加してみてください・・・姐さん!

    返信削除