2009/11/17

「巨人のドシン」のWii版リメイクって、でないの?


任天堂には「スーパーマリオブラザース」に代表されるマリオシリーズを始め、ゼルダシリーズ、どうぶつの森シリーズなどゲーム機の世代を越えて、リメイクされ続けるゲームがあります。
スーパーファミコンとニンテンドーWiiの狭間の任天堂停滞期に、”ニンテンドー64”と”ゲームキューブ”で発売された「巨人のドシン」は、僕がやり込んだ数少ないゲームのひとつです。
ただ残念なことに、Wii版のリメイクの企画はいまだに発表されておらず、このまま世の中の記憶から消えてしまうのではないかと悲しく思っています。

「アクアノートの日」「太陽のしっぽ」のゲームクリエーター(飯田和敏氏)によって制作された自由度の高いゲームのひとつで、”巨人のドシン”となって南国に暮らす住民のために、土地を上げたり下げたり、災害の被害を最低限に抑えたり、木を移動させたり住民を運んだりを繰り返しながら、モニュメントを完成させるというのが一応の目的のゲームです。
住民から感謝されるともらえる”ハート”を集めると、巨人は大きく成長して移動速度や出来ることが増えます。
住民を踏み殺してしまったり、住民の嫌がることをすると”ドクロ”が出てくるのですが、これを集めることでも巨人が成長出来るというのが、このゲームのミソです。
神となるか、悪魔となるかは、プレイヤー次第というわけなのですから・・・。

最初に発売された「巨人のドシン1」は、ニンテンドー64本体以上に普及しなかった「ニンテンドー64DD」専用だったことが、第一の不幸でした。
「巨人のドシン解放戦線チビッコチッコ大集合」という拡張ディスクも発売されるのですが、自由度を縛るプレイ感が数少ないファンに不評だったことが第二の不幸になりました。
この拡張ディスクは超レアゲームになっていますが、流通本数が極端に少なかった(数百本程度らしい)ことが原因のようです。
現在では、64DD本体自体もプレミア化してしまったので、64DD版の「巨人のドシン1」を遊ぶことさえも、殆ど不可能な状況になっています。
その後、満を持してゲームキューブ版「巨人のドシン」が発表されるのですが、期待されたほどのヒットにもなりませんでした。
メディアがROMカセットから光ディスクになったことで、読み込みや動作が遅くなってしまったこと、ゲーム容量が少なかったためにフィールドが狭くなったことなど、ある意味ゲーム的に後退してしまったことが第三の不幸になりました。
幸(安く買えて遊べる)か、不幸(不人気なソフトの汚名)か、ゲームキューブ版「巨人のドシン」は、中古ゲームショップで投げ売りされているソフトのひとつになってしまっています。

ふたつのプラットホームで成功しなかったゲームタイトルを、改めてWiiでリメイクというのは、厳しいのかもしれません。
ただ、Wiiのコントローラならば画面上のポインタを合わせるのも容易なので、土地の上げ下げや、木や住民の選択などが、とても直感的に出来そうです。
ゲームとしての操作感も読み込み速度も向上させた”決定打”となりえるWii版「巨人のドシン」の発売を拙に願っています。



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