2009/11/07

男おひとりさまなんて、こわくない・・・と言いたいけれど〜「男おひとりさま道」/上野千鶴子著〜


「おひとりさま」というと・・・視線を気にせずに自分ひとりの時間を楽しめる「女性」を指しますが、ひとりでいる男性を「おひとりさま」とは一般的には呼ばないようです。

それは、男は比較的ひとりで行動することが多いと思われているし(高級レストランに一人で行かないけど)、ひとりで行動している男性に対して世間が「寂しそう」と特に悲壮感を感じないからかもしれません。

しかし「男おひとりさま」というのは、人生においてはかなり多い存在のような気がします。


「おひとりさまの老後」を書いた著者が「男おひとりさま道」という本で「男おひとりさま」の老後問題にスポットライトを当ています。

随分と古い男性像をイメージをして書かれているという印象はありましたが、「男おひとりさま」という存在を社会問題として認識することは必要だと感じさせられました。

近い将来「5人にひとり」の男性が40代以上で未婚という時代が来るようだし、年上の女性と結婚する男性が増えれば死別によって夫の方が長生きすることも増えるでしょう。

離婚率が上がれば養育権を持つことの少ない男性が家族を失うことが多くなり、これからは「男おひとりさま」が急増すると予想されます。


「男おひとりさま」を老後を考えた場合、「おひとりさま」よりも悲壮感が漂っているのは、毎日の身の回りのことも自分でしなければならなくてお気の毒・・・という前世代的な理由だけではなく「おひとりさま」と同様に、経済不況による「雇用不安」「派遣切り」「年金未払い」などの経済問題や、親の介護問題があるということです。

また「ひきこもり」「家庭内暴力」「登校拒否」などの精神的な問題を生みだした40代のオタク世代が老後を迎えた時に、どのような老人社会を構築していくのか想像がつきません。

果たして、訪問介護や社会保障などの対策によって救れるのでしょうか?


「男おひとりさま」の抱える将来の不安と、最近話題になっている35歳の結婚詐欺女の連続殺人疑惑事件とは、無関係には思えません。

「男おひとりさま」なんて、こわくない・・・と言いたいけれど、僕自身も何十年後かに訪れる”漠然とした闇”を感じずにはいられないのです。



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