2009/12/12

なんちゃってゴージャスでケアされる腐女子の聖地!~執事喫茶スワロウテイル~

秋葉原のメイド喫茶「@ほぉ~むcafe(アットホームカフェ)」は、すでに経験済みの僕ではありますが・・・さすがに、腐女子を対象とした執事喫茶というのは未知の世界です。

メイド喫茶のように”チェキ”での撮影会はあるのか?ドリンクに”ラブラブ”注入やシャカシャカするプラスαのサービスは?チョコレートソースやケッチャップでメッセージを書いてくれるのか?アイドルのイベント的な催しが行われているか?BL(ボーイズラブ)マンガから抜け出したような美少年、美青年ばかり集められるものなのか?

謎に満ちた「腐女子の聖地」に僕が行くことになったのは、腐女子の友人Sからのお誘いでした。

メイド喫茶で多少オタク文化に免疫(?)が出来たこともあって、腐女子同伴でなければ覗くことさえできない世界に興味を持ったのであります。

予約受付と同時にほぼすべての時間帯が埋まってしまうほど、ハードルの高い完全予約をクリア出来たのは、執事喫茶へ行こうと話をしてから一ヶ月以上たってからでした。

初めは軽い興味本位だった僕も、そこまでの努力をして腐女子が予約して訪れる執事喫茶とはどうなんだ!と、鼻息も荒くなってしまったのです。

その上、スタッフ(執事)の画像は「未公開」店舗の電話番号は「非公開」という謎めいた仕組みも、いかにも怪しい感じだったので、この目で確かめてやるという気分にもなっていたのでした。


当日はあいにくの雨、池袋乙女ストリート沿いに「執事喫茶スワロウテイル」のお店・・・いや「お屋敷」はあるのですが、迷ったあげくに発見したのは一階に堂々と「ファミリーマート」を構える雑居ビルでありました。

地下への「お屋敷」入り口には、すでに順番待ちの腐女子らしき女性の二人組がいました。

予約時間ちょうどに地下へ降りていくと、ビジュアル系バンドのボーカル系っぽい執事がお出迎えです。

そこでの質問は「なんと呼ばれたいか?」なのですが、女性は「お嬢さま」か「奥さま」で、男性は「お坊ちゃま」か「旦那さま」となります。

僕は、もちろん「旦那さま」を選択しました。

待合室にはミニチュアの西洋家具が置かれて、入り口の扉はちょっと仰々しい作りになっています。

出入りのお客が狭い(!)入り口でかち合わないように、おごそかに順番待ちを強いられるというシステムなのでした。


数分後、いよいよ「ご帰宅」(入店)の時間となりました。

ドアの先に待ち受けていた執事は・・・・なんと、バーコード禿で小柄な60歳にはなるおじいさん!!!

リアリティを追求しての起用なのか、はたまた本人たっての希望の就職口なのか・・・入り口のビジュアル系との落差に不意をつけれる演出ではありました。

にこやかな笑みをたたえながら。完璧に執事の演技に徹している”おじいさん”を目の前にして、誰が「執事喫茶」の小芝居を馬鹿にできるでしょうか?

帽子やコートなどを受け取りながら、「藤堂でございます・・・旦那さま、大きくていらっしゃっいますね」と挨拶をされて、執事というよりイケてないゲイバーのママっぽいなぁと思いつつ、奥のメインルームへ向かったのでした。

そこには、あまり着飾ってない「お嬢さま」達(僕以外客は全員女性)がいたのですが、一見すると老舗の高級喫茶室というような雰囲気でありました。

しかし、ふと、見上げれば・・・ガラス玉の安っぽいシャンデリアが低い天井に張り付いています。

これみよがしに飾られたティーセットや調度品も、これでもかと照明があてられて、豪華さの上塗りで逆に安っぽさが浮き出ています。

本物の屋敷系フレンチレストランなどに行ける客を相手にしているわけではないので、これくらいで十分なのかもしれませんが・・・どこを見回しても重厚感のかけらのない日本的な「なんちゃってゴージャス」な空間には、さすがにトホホでした。


担当の執事は、額から禿げ出している30歳ぐらいのメガネ男子で、どこかの会社のシステムエンジニアとかいるかも・・・という「ビミョー」な加減で、執事喫茶的には「ハズレ」という感じでした。

給仕をしてくれる担当の執事を客が選べないシステムになっているので、どの執事がつくかは運次第(?)ということのようです。

屋敷内(店内)を見渡すと、年齢の若い客には若い美少年系をあてがい、年齢層が高い客にはそれなりの年齢のを・・・ということのようでした。

若くない執事の中には「お前、あり得ない!」と指で指してしまいそうなイケてない変なおじさんみたいなのもいたりしました。

とりあえず体系的にはスリムを集めて、髪型をBL的にイケている風にして、それでもどうにもならないのはメガネ男子に仕立てているようです。

アニメから抜け出たようなという意味で合格点の執事は約2名という程度で、入り口のドアマンに一番の美形を配置しているというのが店の戦略のようでした。


メニューは海外のホテルによくあるティータイムを意識したセットが中心で、2500円から3200円という高くもなく、安くもなくという価格設定でした。

メイド喫茶のようにオプションであれこれチャージされることを考えれば、明朗会計ということでしょうか。

スコーン、サンドイッチ(またはキッシュも選択可能)、デザートケーキの盛りつけのプレゼンテーションは、合格点という感じだけど、これといった特徴のない甘いケーキで、デザートバイキング的なレベルでした。

途中、執事は専属でないようで、いろんな執事が入れ替わり立ち替わりくるのですが、紅茶の選択を褒める歯の浮くような”おべっか”のサービスも付いてくるのが、腐女子的ツボなのかもしれません。


おひとりさまと二人組が中心で、客層は女子高校生から50代に手が届きそうなおばさんまでいるのですが、思ったほど腐女子ばかりというわけでもありません。

ロリータ系ファッションに身を包自らみお嬢さまになりきって読書に励む「おひとりさま」もいるし、パンク系ファッションのおフテな客(呼び鈴ならしてばかりいた)もいるし、エステ通いに励んでいるアンチエージングマニアっぽい中年の姉妹とか、海外観光客の腐女子グループなんていうのもいました。

ただ、どのお客さんから僕が感じるバイブレーションというのは「ケアされたい」という強い乙女な願望・・・しかし「普段ケアされ慣れていない」という腐女子にありがちの不器用さだったのです。


予約の80分はあっという間に過ぎてしまい、せかされるようにデザートを食い会計をして、お出かけの準備(お店を出る)という、リラックスさえ出来ないエンディングとなりました。

おじいさん執事に代わって出て来たのが鉾崎(ほこさき)というポニーテールのガタイの良い執事・・・何故か上から目線で威圧的な態度だったりして”旦那さま役”の僕としては、ちょっと不機嫌になってしまったのでした。

「お食事はいかがでしたか?旦那さまのご意見が我々を成長させます」なんて煽られたので、素直に「デザート甘過ぎでした」と言ったら「ダイエットとかは考慮せずに美味しいデザートをつくております」というイヤミな反論・・・こういうSキャラの執事もいるんだという演出なのかもしれません。

最後の最後になって、最初に入り口で迎えてくれたおじいさん執事が妙に懐かしく感じられて・・・「藤堂が一番!」という結論に達してしまったのでした。

客のテンションの上げ下げは意図的な演出なのか否かは別として、結果的に執事喫茶という体験を楽しめてしまった自分がいました。


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