2009/10/21

The Winner Takes It All(勝者がすべて得る)という時代

最近、ふと「The Winner Takes It All/勝者がすべて得る」という言葉が頭に浮かぶことがあります。

日本には、滅んでいく敗者や、高校野球で負けそうな学校のほうを応援するような美学が過去にはありましたが、今は「勝ち組」「負け組」という分け方をして、敗者の美学などは通用しないようになってきたような気がします。


インターネットやメディアの細分化で、少数派をターゲットにしたビジネスも成り立つようになったり、マニアックな趣味を共有するコミュ二ティーが生まれたり、画期的に「ひと」と「ひと」が繋がっていける仕組みが出来るようになったのは、素晴らしいことです。

しかし、逆に雪だるま式に支持を広げて圧倒的な一人勝ちを生んでしまう「多数決のちから」というのも同時に生んでしまったのではないでしょうか?


例えば、ネットショッピングでは、そのサイトでのベストセラー商品が優先的に表示されるシステムがあります。

売れる商品が、さらに売れる仕組みになっているというのは、買い手には人気のある商品の情報を得られた上に安く購入出来るし、売り手にとっても効率的な販売方法です。

確実に売れる商品を集中的に生産したり、仕入れたり出来ます。大量に流通を扱うことで、販売価格を下げて競争力が生まれます。そうやって、ユニクロ、ヤマダ電機、マクドナルドなどの企業は、ますます売り上げを伸ばしています。

アフェリエイトという、売れる商品を紹介するハイエナ的(?)ビジネスも生まれました。


「勝者」に取り込まれることは、誰も損をしない「勝ち組」への仕組みのように思えてしまいますが、沈んでいく船から逃げるねずみのように・・・勝ち組に津波のように流れるというのは、自分自身で選択をするという能力を失わさせることになっていることもあると思うのです。

「郵政民営化!」「政権交代!」という単純な宣伝文句で国がひっくり返るのっていうのも、ベストセラー商品に無意識に手が伸びてしまうのと似たような心理なのでしょか?


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