2010/12/15

「共同購入クーポン」って貧乏ったらしくない?・・・お得感を求める客は決して正規価格の客にはならない

テレビのニュースなどで「共同購入クーポン(GROUPONやボンパレなど)」の特集などを観ていると、ため息をついてしまいます。

「たくさんの人が買うことで安くなる」というギミックのビジネスモデルは、楽天市場とかでも以前から存在していたのと思うんだけど、なんでクーポンという面倒な割引ビジネスが、急に流行っているのか、ボクには理解出来ません。

「お安くなっている」ということだけで、瞬間的な購買意欲が湧くだけであって、本当に欲しい商品かどうかというのは怪しいもの・・・結果的には、いらないもの、不要なものを買っただけということになることも多々ありそうです。

それに、あれやこれや、定価から大幅に値引きされているとなると・・・もともと定価って「どうやって設定しているの?」という疑問さえ湧いてきます。

アパレルメーカーだって、アウトレット店舗向け商品というのを企画生産していて、そこには「定価」からの値引率というは、実際には存在していないんだから・・・。


ボクがアメリカに在住していた1980年代~90年代のことですが・・・アメリカの主婦が大きな労力を費やすことに、クーポンの集めというのがありました。

パソコンもネットもない時代でありますから、クーポンと言えば・・・新聞や雑誌の広告ということになります。

主婦向けの雑誌は、まるでクーポン雑誌のように、ページの4分の1ぐらいはクーポンで占められていたような印象さえありました。

このクーポンというのは、お店側が発行してるのではなくて、メーカーによって発行されており、特定の商品に対して「50セントOFF」とか「3つで3ドル」とかになるのです。

マクドナルドなどのファーストフードのお店のクーポンと同じような仕組みと思って良いでしょう。

クーポンの種類はかなり豊富で、生鮮食品以外であれば、さまざま商品を網羅しています。

ただ、クーポンの発行されている商品が、必ず自分の行くお店やスーパーマーケットで販売されているかどうかは分かりません。

例えば、スパゲティソースのクーポンだとすると、あるメーカーの特定のフレーバーということもあったりするのです。

クーポンを常に利用するためには、とにかく多くのクーポンを持っている必要があるわけで・・・商品別に整理するために工夫された「クーポン専用」のポーチも売られているぐらいんなのです。

日本のスーパーマーケットのように店独自のちらしというのも存在しないわけではありませんが、それよりも何たってクーポンでメーカー割引というのが主流のようでした。

賢い節約主婦は、パンパンに膨らんだクーポンポーチを抱えて、スーパーマーケットの店内をお目当ての商品を探して巡ることになるわけですが・・・それはそれで労力を必要とすることのように思います。

アメリカ人は安く買うための努力というものを惜しみません・・・良く言えば「買い物上手」悪く言えば「ケチ」ですが、「ケチ」という称号だって、決してアメリカ人にとって侮蔑ではないようなのです。



20年間のアメリカ生活で、ボクは一度もクーポンを使ったことはありません。

それは、ボクが「いい格好しい」なのか、「見栄っ張り」なのか・・・値切るとか、安く買おうとする行為に、ある種の”卑しさ”を感じてしまうからなのです。

レストランなどで”常連面”して、特別なサービスや、お勘定を安くしてもらうのも嫌い・・・なんとも「損な性格」だとは思いつつ、どうしても守りたい”一線”なのであります。

そんな考え方ですから、どう間違ってもボクが「共同購入クーポン」を利用することはありません。

テレビ番組で観るかぎり・・・クーポン購入後にウェブブラウザのページを印刷して、それをお店に持参して、クーポンを利用するような仕組みのようです。

入店するやいなや、クーポンを差し出すなんて・・・考えただけでも恥ずかしい。

自ら「私、安っぽい客です」と、店側に宣言しているようなもんじゃありませんか!


有名ブランドに努める友人から聞くのは、ファミリーセールやサンプルセールに来る客は、決して本来の正規の客とはまったく違う客層だということ・・・共同購入クーポンを利用する人が、その後に正規価格を支払う顧客になるとは”稀”だと思います。

お得感を貪欲に求めているクーポン利用者は、クーポンをなしでお店を再び訪れるよりも、他のクーポンを使えるお店に行くってだけではないでしょうか?

たとえ”赤字”でも客が来てくれるクーポンの方が広告より効率がいいという、お店側の貧乏ったらしい発想もあるわけで・・・どっちもどっちなのかもしれません。

お店側も”したたか”に、割引を前提として収益を計算してるわけです。

いつの時代にも「お得感」を売りにさまざまなビジネスのギミックが考案され、少しでも得をしようとする客層には必ず支持されるということです・・・そして、それに便乗しようとする商売も消えることはないのですから。

景気のいい話がない上に・・・貧乏ったらしいクーポンとか流行っているという噂を聞くと、ボクのテンションはさらに下がってしまうのであります。


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