2009/09/22

”それ”はいきなりやってくる・・・「下血ブー!」で緊急入院

その夜、遅めのランチだったこともあって、夜9時過ぎまで電話で友達と話したりして、夕食はまだ食べていませんでした。

9時半頃、お腹が下ったような感覚があったので、二階の部屋から階段を下りてトイレに用を足しに行きました。

いくら何でも下し過ぎかなぁ・・・というくらい”流れ”出たので、便器を見てみたら、血が混じったような感じでした。

「何か、おかしい」と思いながら立ち上がったたころ、ちょっとフラっとしました。

母のいたダイニングルームに足を踏み入れるやいなや、めまいで倒れてしまったのですが、いきなりのことだったので、母は「何をふざけているの?」ぐらいに思ったそうです。

倒れてすぐさまに、再びもようしてきたので、フラつきながら慌ててトイレに戻りました。

用を足している間にドンドン頭がボーっとしてくるし、これは普通ではないと思いつつ、立ち上がって下着を穿いたところで、僕はどうやら気を失ったようなのです。


スピリチュアル的なことでも、霊的体験でもなく、単に脳科学的な現象だと思うのですが・・・気を失っている間、僕自身は先月亡くなった親友のお墓参りに行かなくちゃ!と、焦っている場面にいました。

2週間ほど前から友人のご家族にお墓の場所を訊ねているのですが、なかなか連絡をもらえず、ここ数日大変気になっていたところだったのです。

深層より浅いレベルで気になってことだったので、意識を失っている脳内に真っ先に浮かんだ”大事なこと”だったのでしょう。

意識的には僕はお墓参りに行っているつもりでいたので、心配してトイレを覗きにきた母に向かって、気を取り戻した僕の第一声は「お墓参りに行かないと!」だったのでありました。


僕の目の前にはトイレの掃除用品などがあって、何故そんなモノを目にしているのか一瞬理解に苦しんだのですが、母が「こんなの見たことない!救急車呼んだらいいの?どうしたらいいの?」と叫んでいる様子で、現実に引き戻されました。すぐに、自分がトイレで気を失っていたことを把握しました。

傷害事件の現場のような”血の海”に倒れているというトンデモナイ状況であったので、まず「救急車呼んで!」と、母に言いました。

ところが「救急車の番号って何番だっけ?」と、母はかなり慌てている様子でした。

母は間違って”消防署”に電話をしてしまったようですが、このような場合にはどちらでも関係ないようで、救急車はすぐ来ることになりました。


母は電話で「近所に恥ずかしいから、サイレンならさないで欲しい」とお願いをしたようですが、その願いは叶いませんでした。


冷静さを徐々に取り戻してきた僕は、血だらけの状態で搬送されるのは「嫌っ!」と思いたち、服を脱いでお湯が入ってあった湯船に飛び込みました。

さっきまで気を失っていた人間が、いきなり風呂に入って良いのか?と、後になって思いましたが、その時はとにかく身体をキレイにしたかったのです。

僕が風呂場にいる間に、母が着替えを用意してくれたのですが、白い下着、白いシャツ、黒いスラックスという”お出掛け”のコーディネートだったので、自ら二階の部屋に行って、汚しても良いようなカジュアルな服に着替えました。

また、必要最低限のモノを持っていかなければと思い、保険証、財布、携帯電話を小さなバックに入れました。

意外にも冷静な自分に驚きながら、バッタリと玄関に倒れて救急車を待ちました。


救急車は電話してから5、6分ほどで到着したようです。

その時は、それほどめまいもしていなかったので、自分で歩いて救急車の中の担架に横になりました。

救急車のなかでは、何が起こったのかいろいろと質問されました。

意識あるうちは問題なくやり取りが出来るのですが、気が遠くなるような感覚に時々襲われて頭がクラクラしました。

総合病院に到着した時には意識はあったのですが、医者から説明を受けていると、また気が遠くなりだしました。

このまま意識をなくして死んでしまうような恐怖感を感じて、僕は必死に自分の意識と戦いました。後から分かった事ですが、大量の血を失って貧血状態だったというわけではなくて、下血と下痢による脱水状態で血圧が急激に下がっていたために、意識を失ったり、失いかけたりしていただけだったようです。

また、トイレでの血の海の正体は、出血した血液だけではなく下痢便が混じっていたために、大量の血のように見えたらしいです・・・ゲゲゲー!

薬の投与で血圧も安定したところで、内視鏡による大腸の検査と、胃カメラによって胃と十二指腸の検査をしましたが、結局出血場所は分からず仕舞でした。

病室に着いた頃には、すでに真夜中を過ぎて日付は翌日になっていました。


かつてないほどドラマティックな一夜だったので、病室でなかなか寝付くことが出来ませんでした。

ただ、自分が「生きるか」「死ぬか」のような大変な状態ではないことは、なんとなく確信出来ました。

気分が落ち着いて、その夜起こったことを頭の中で改めて想像してみると、まるでギャグ漫画のように思えてしまいました。おしりから血を噴き出して気絶なんて「鼻血ブー!」ならぬ「下血ブー!」だなと...。

真っ暗な病室でひとりニヤニヤしながら、僕の初入院は始まったのでした。


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