2011/02/24

男の娘(こ)とマッチョなゲイは背中合わせの紙一重・・・理想の女性像を追求すること、男らしさを追求すること



「女装」と言っても「女装」をする理由というのは、人それぞれであります。
ゲイだったら「女装する気持ちは分かるでしょ~!」って思われてしまうのかもしれませんが・・・ボク自身は「女装」をしたいという願望「ゼロ」・・・他人がやっているのは面白がりますが、自分がやることには関心はありません。
しかし、あくまでも部外者として「女装」というモノを見ると、大きく分けてつの「女装」の形があるような気がするのです。

性同一性障害(障害というのには、かなり抵抗がありますが)の男性が、女性になる段階としての「女装」というのは、第三者的にみて「女装」なのであって、本人的には自らの心の性に従っているだけのこと・・・正確には「女装」ではないのかもしれません。
マスコミなどに登場する性同一障害の方々って、女性としても外見的には違和感がない人ばかりだけど・・・世の中には、そう上手いこと「キレイ」に女性っぽくなれる人ばかりじゃないと思うのです。
性同一障害と診断されたにも関わらず、何をやっても女性っぽくなれない人はどうしたら良いのでしょう?
性転換手術だけでなく、高い技術の美容整形によって、誰もが「キレイ」な女性になれれば良いのですが・・・。
外見的に女性っぽいなら世間的には受け入れられるようにはなったものの・・・「美/醜」によって、かなり厳しい差別があるような気がします。



ゲイの「女装」には「ドラッグクィーン」と呼ばれるようなエンターテーメントの要素が高いように思います。
「女性」という性別になりたいというのではなく、一種の「コスプレ」というか「ものまね」のような。
カリスマ性を持ったスターを真似しようとすることが多いから、やや”キッチュなテイスト”な偏りがち・・・これは、世界的に共通するゲイの嗜好のようであります。
ただ、ゲイという存在で「女装」をひと括りにはできません・・・ゲイの「女装」には、他にも理由がありそうなんです。
ひとつは・・・性同一障害となるほど自分の心の中では女性であるという意識を持つに至らないままゲイという自己認識でいる人・・・普段は男が好きなゲイとして「男性」で、パートタイムで「女装」するタイプ。
精神的には「女性」という意識も強いので・・・最近では「おネエ」とカテゴライズされることが多いゲイで「女性の心も持っている!」ということになっています。
普段から女性っぽい仕草をしていること殆どですが・・・致命的なほど男っぽく生まれてしまった場合には、下着だけ女性モノでエッチのときだけ「女」になってしまうっていう輩もいたりすます。
ゲイの中には「ノンケ好き」という人もいて、男を引っ掛けるために「女装」をしているゲイというのもいるのです。
性格的には、どちらかというと男っぽいというか、肉食系なんだけど・・・好きなタイプの条件が「ノンケ/ストレート」という面倒くさい趣味なので、男の姿のままでいたら絶対にデキません。
そこで「女装」をしているわけですが、これはある意味危険も伴う行為でありまして・・・あまり上手に「女装」しているとバレた場合に相手の男が逆上することがあるみたいです。
(友人Kの実話)
この系統の「女装」の人は、ホルモン注入などで胸は大きくすることはあるようですが・・・性転換手術までは至りません。
服を脱いだらオチンチンの付いているゲイの女装を相手する「ノンケ」が、本当の意味で「ノンケ」かどうかというのは微妙なところでありまして・・・ノンケと言いつつ、ゲイになる手前の段階なのかもしれませんし。
どっちが騙しているのか、騙されているのか、分からなくなってきます。


「女装」という行為の不可解さは・・・ノンケ/ストレートの男性の中にも愛好者がいるということでしょう
ひと昔ほど前であれば・・・社会的な地位のあるおじさんがコッソリと秘密の女装クラブとかでやってんじゃないの?という・・・ある意味、特別なものだったような気がします。
それに「女装」で目指す方向性も、性同一障害者のようなリアルさでもなく、ゲイのようなキッチュさでもなく、女性像としては極端に「古臭い」イメージで、いまいち「化粧」も「カツラ」も詰めが甘過ぎるところがあるのです。
ハッキリ言って、汚い「女装」なので、うっとりしているのは本人だけ・・・最近のオープンな世間の空気に便乗して、銀座の街とかに出没して、白い目で見れても気付かないという強者もいるみたいで・・・。
ボク自身は理解に苦しむのですが・・・ノンケの「女装」には自分好みの女性像というのが投影されているようで、そのために年配の方が「女装」をすると時代的に自分の若いに遡ってしまうために古臭くなってしまうのでしょう。


しかし・・・近年のノンケ「女装」は年齢的にかなり若くなっているようで、完成度が随分と高くなってきているようなのです!
コスプレの延長線上にある「女装」であるということ。
そして「女好き」が高じて、自分自身が「好みの女性になりたい!」うということなのですが・・・極端な場合、豊胸手術までして女性の肉体まで持とうとする「女好き」のノンケ(ただ、この場合ノンケと言えるのだろうか?)というのもいるらしいのです。
「女好き」だから「女の気持ちも分かりたい!」ということで、セックスに於いても「女性の立場」を経験したくて「犯されたい!」とまで求めてしまうケースもあるとか聞いたことがあります。
ただ、男性の姿をした相手とはセックス出来ないので「女装」した男性(女装でオチンチン付!)にお尻を犯さるということになるようなのですが・・・「女装」しているにも関わらず男を犯したいって「そんな奇特な人っているの?」って思ってしまいます。
いずれにしても「女好き」がリピドーの根底にあるわけです。
ノンケの「女装」が目指す理想の「女装像」が「男勝りの肉食系女子」であるはずもなく・・・やっぱり本物の女性からすると、フリフリドレスの「ぶりっ子」の女性のタイプであることが多いと思われます。
結局のところ・・・自分の理想の女性像に近づこうとするということは、ひと昔前におじさんがやっていたセーラー服にお下げ髪の「女装」と、基本的に根底にある心理は変わらないのかもしれません。

「男らしい」は、もはや女性にモテる資質ではなく、ルックスも、ジャニーズ系、韓流スター、ホスト系と「キレイな塩系(しょうゆより、さらにあっさり)男子」・・・内面的にも女性とどれだけ「共感出来るか?」が問われる時代です。
究極の「女好き」の完成型が「女装」・・・女性は「レズビアン」になったような気持ちで「女装男子/男の娘(こ)」を受け入れるしかなくなってしまうかもしれません。


「男らしさ」は、消滅してしまうのでしょうか・・・???

いいえ!

ジムに通って男らしい筋肉質の大きなカラダ(それもバルク系、ガチムチ系)を目指したり、短髪に髭という「ひと昔の男臭いイメージ」を求めるのは「ゲイ」の真骨頂!・・・「男好き」だからこそ、自分の理想とする「男性」を自分自身に対して追求してしまうのであります。

ノンケの「女装」の「男の娘(こ)」とマッチョを目指すゲイの「男らしさ」の追求は、どちらも性の対象として求める理想像に自分自身が近づくこと・・・もしかすると背中合わせの紙一重なのかもしれません。





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