2009/11/04

「クラウド化」のことを考えると頭がモヤモヤ(クラウド化)してきます


新しい技術の変化についていけない・・・なんて感じることは、自分も年を取ったと実感する瞬間です。
パソコンやインターネットは生活の必須な道具となっていますし、それなりに使いこなせているつもりでいます。
「デジタル化」は難なく理解して受け入れていますが、「クラウド化」については馴染めていないところが、まだいろいろとあるのです。

ネットワーク上に存在するデータやサービスを利用する「クラウド・コンピューティング」は、最も身近なクラウド化の流れでしょう。
検索、メール、フォトアルバム、ドキュメントなど無料で使えるサービスなので、僕自身も殆どのサービスを利用しています。
しかし、メインで使用するメールアドレスはネットの接続会社からのもので、接続会社のサーバーからメールをダウンロードして自分のパソコンに保存しています。
データは自分のパソコン内に保存する方が安心感があるのは、「過去」のデジタル感覚から、まだ逃れられていない証拠なのかもしれません。
また、人を点と点の1対1で繋ぐ”出会い系”には、真っ先に飛びついた僕でしたが・・・ソーシャルネットワーキングサービスには消極的になってしまうところがあります。
1対複数、またはコミュニティー内の複数同士のネットを介して”つるむ”人間関係に不自然さを感じてしまうのです。

利便性や平等性は理解しながらも「クラウド・ソーシング」については、常識を覆すような不安感を感じてしまうこともあります。
今までは専門的な知識や技術を持った者にしか参入出来なかった業界でも、ハードウェア/ソフトウェアの発達とブロイードバンドの普及で、プロフェッショナルの裾野が広がりました。
写真、映像、音楽というのは、まさにデジタル化によってハードルが低くなった分野かもしれません。
グラフィックデザインだって、もしかするとアパレルのデザインだって、将来的にはソーシングする時代が当たり前になるのかもしれません。
誰にでも開かれたクリエイティブな業界というのが素晴らしいと思う反面、多数決(ポリュラリティー)が尺度になることで、本質のレベルの低下する不安も感じます。
例えば、音楽の世界ではプロの作詞家や作曲家ではなくアーティストが楽曲をつくるのが普通の時代ですが、本物の歌い手や、年月が経っても心に残る詩や旋律が少なくなったような気がしてしまいます。
プロフェッショナルがプロの仕事ができる環境というのも残していく仕組みも大切なことのように思うのです。

「KIVA」のようなマイクロ・クレジットの資金や、映画や音楽の制作費の調達の手法として「クラウド・ファイナンス」はクラウド化の動きの中でも画期的なことだと思います。
今までの社会の仕組みの中では融資を受けることの出来なかったビジネスやコミュニティーをサポートする有効な仕組みなだけに、詐欺師などに悪用されないことを祈るしかありません。
お金を出す側にとってデジタル化された金銭は、単なる数字のデータのやり取りにしか見えなかったりしますが、受け取る側には現実のお金であることには変らないわけで・・・バーチャルマネーというのは、まだ僕自身の中では正体の分からない存在です。

こうして「クラウド化」のことを考え始めると、頭の中がモヤモヤしてきます・・・。

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2 件のコメント:

  1. 最新のブログにコメントしないと気づかれないかもしれないので、この日のブログにコメントします。ハロウィンの写真美人にうつってる。なんか森村泰昌だっけ?なんか、ライトがすべてにあたってないのもいい感じ。

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  2. コメントありがとう!ハロウィンの写真を撮影した頃は、僕もまだ20代半ばで、まだまだ痩せていました。当時、森村さんの作品は見たことなかったけど、偶然に似たスタイルになっていたのかも。僕の人生唯一の女装写真でした・・・。

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