2011/03/16

”炭水化物”を買いだめする日本人・・・「計画停電」というシステムに慣れるまで買い物するのも大変!


絶食が続いた直後だったので、正直体力的に厳しかったのですが(入退院の経緯は「けいたいおかし」をご覧下さい)・・・地震後初めて自宅周辺のお店などをリハビリを兼ねて廻ってみました。
母からタイミングが悪いと閉店している場合があるということだったので、ボクの住んでいるエリアが計画停電の時間帯に、あえて隣の区にある大型スーパーの「ダイエー」に行ってみることにしました。
途中通過したディスカウントスーパー「つるかめ」は、計画停電のため開店は1時間後・・・ところがすでに店舗前に列ができていたのにはビックリ!
近所のコンビニにも、パン類とカップ麺の棚だけは殆どからっぽ・・・まるで共産圏時代のソ連のお店みたいな光景に、ちょっと笑ってしまいそう。
ニュースやネットの画像で見たガラガラの商品棚というのを自分の目でしっかり拝められた事に満足、満足。
10分程度歩いて大型スーパーの「ダイエー」到着・・・特に混雑しているというわけでもなく、商品の数量は若干少なめな感じであるものの、野菜や生鮮食品が買えないというわけではありません。
ただ「米」「パン」「パスタ」「じゃがいも」「カップ麺」「レトルト食品」「納豆」「牛乳」「トイレットペーパー/ティッシュ」は売り切れ・・・何が不足しているのかが、明確に分かったのでした。


それにしても、売り切れている商品って”炭水化物”を含むモノ多し・・・日本人って本当に”炭水化物”が好きなんですね。
・・・というのも、ボクは(別に海外生活が長いからではないと思いますが・・・)それほど”炭水化物”が好きでないので、ないなら、ないで、全然オッケーというタチであります。
日本人は「主食」という考え方で、食事のなかに”炭水化物”が(殆どの場合メインで!)含まれていなければ食事じゃないと思っている人も多いようです。
欧米人には、そもそも「主食」という発想がないのではないでしょうか?
パン、米、パスタ、いも類は炭水化物の食品(carbohydrate、略してカーボ)という栄養素でしかないのです。
アメリカ人の友人のなかには、米(ライス)は「野菜」って考える人がいたのには、さすがに驚いたことはありますが・・・
今回の食料品の偏った品薄状態は、日本人的だとボクには思えてします。
「略奪」や「暴動」などの犯罪が起こらない規律のある日本人というのが、世界的には驚愕として受け止められているみたいだけど・・・「買いだめ」という地味~な集団心理だけは長けているみたいです。
漠然と不安から、とりあえず皆と同じように「買っておきたいの」という感覚なのかもしれませんが、それを連鎖的に多くの人がやってしまうから、いきなり売り切れ、品薄になってしまっているだけなんですよね~。

さて、キノコ類やイチゴなど安売りしていたモノをいくつかを「ダイエー」では購入して、バスに乗って最寄り駅の商店街へ移動することにしました。
「フジガーデン」というスーパーマーケットは開店まで1時間もあるというのに、すでに長蛇の列でビックリ・・・駅周辺の他のスーパーマーケットはすでに開店しているのを、並んでいるお客さん達は知らないのでしょうか?
途中で立ち寄った「やまや酒屋」にもパスタ類、米は一切なく・・・ワインや酒類の在庫はたっぷりとあるのに、アルコールを買っている客がいないというのが対照的でした。
今のところ・・・やけ酒でも飲んでやろうっていう流れはないみたいですね。


最後に訪れた「成城石井」は開店したばかり・・・「ダイエー」以上に商品は豊富で、米だって、パスタだって、スナック菓子だって、牛乳だって、ペットボトルのドリンク類だって、パン類だって買えます。
あるところにはあるというか・・・計画停電時間帯終了の開店直後というタイミングであれば、以前とまったく同じというほどでないとしても、そこそこ豊富な商品は購入できるようです。
若干、海鮮類の種類は少ない気はしましたが、野菜、くだもの、肉は普段どおり豊富に販売されており、食生活には不自由はしないという印象でした・・・ボクのように炭水化物なしで平気であれば!

(他の地域では、品薄状態が厳しかったり、もっと豊富に商品があることもあると思いますので・・・あくまでもボクの暮らすエリアでの話です)


何故か「品薄」というというと、真っ先に店頭からなくなるイメージがあるのが「トイレットペーパー」と「ティッシュペーパー」であります。
これは1970年代のオイルショック以来、日本人のDNAに刻まれている飢餓感なのでしょうか?
殆どの家庭がウォッシュレット装備されている日本で、それほどトイレットペーパーを消費するなんて思えないのですが・・・。
花粉症でティッシュペーパーは手放せないという人もいるかもしれませんが、鼻をかむんだったらハンカチでも良いんじゃないって思うのは・・・アメリカ人的過ぎますか?
「売り切れ状態だから、とりあえず欲しくなってしまう」だけのことで、十分な商品が行き渡った時には逆に在庫が過剰になってしまいそうであります。

エリアを5つに分けて指定の時間帯に停電する可能性がある「計画停電」でありますが・・・この仕組みに生活が慣れるまで大変なことにはなりそうです。
(ちなみに第5グループの我が家は、まだ一度も停電にはなっていません)
毎日違う時間帯が当てられるので、日々違う対応をしていかなければいけないというのが結構面倒であります。
買い物という日常生活に欠かせない単純なことをするにしても、いつお店が開店するのかが計画停電の時間帯によって毎日違ってくるわけです。
「主婦」のいる家庭であれば何とかなるけど、一人暮らしの人や共働きの家庭って、どうやって買い物するのだろうと疑問に思ってしまいます。
「仕事帰りに買い物しよう♡」な〜んて思っていても、お店が計画停電の時間帯だったら閉店、または、殆どの商品が売り切れなんてこともありそうです。
これが、少なくても4月下旬までは実施される予定というのだから・・・困ったもんであります。
最初に立ち寄った「ダイエー」では、職場から自宅待機になった(?)お父さんを連れて買い物をしている家族というのが結構いたりして・・・二人で制限数いっぱい(商品によってはひとりが購入できる数量が限られている)にカゴに積むなんていう強欲な行為を恥ずかしげもなくやっていました。

普通でない時だから、問われる「品性」・・・とりあえず、ボクはまだ保っております。

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