清純派アイドルの時代も、テレビドラマで女優の時代も、多くのCM出演したママドルの時代も・・・酒井法子の人気絶頂期に日本に住んでいなかった僕は、特に関心を持つこともなく”のりピー”という存在だけは認識している程度でした。
ところが8月の逮捕以来、ワイドショーで報道を散々みせられたおかげで、随分とのりピーのことを知ることになりました。
来週(2009年10月26日)公判が始まる「第二幕」開幕(?)を控えて、三冊ののりピー本をブックオフで買い求めて復習してみました。
まず「酒井法子のタブー 碧いうさぎの涙」憲旺利之著は、基本的にすでにワイドショーで取り上げられた情報を、時間軸に添って書きつづったという感じで、ワイドショーを観てきた人には新鮮な情報も、著者の視点もありませんでした。
ただ、出生から今までののりピーの人生の流れをおさらいするには、一番分かり易い本かもしれません。
次の「酒井法子 孤独なうさぎ」渡邊裕二著は、のりピー担当24年の芸能記者が思い入れを持って書いているので、三冊のなかでは一番ノリピーに同情し擁護している発言が多い本です。
デビュー当時から取材してきた著者だから語れる・・・のりピーの実像(?)や、いかにして清純派アイドルとして作り上げていったかなど、興味深い裏話もちりばめられています。
のりピーの芸能界復帰を願うファン心理を代弁しています。
最後の「酒井法子 隠された素顔」梨元勝著は、著者自身のネット配信「梨元・芸能!裏チャンネル」からの流用記事ばかりですが、芸能レポーターらしく芸能界の裏話を織り交ぜて、憶測も加えてのりピーの化けの皮を剥がそうとしています。
”芸能人のりピー”に否定的で、芸能界復帰を阻止してやるという気迫を感じさせる本でした。
情報の正確さはあやふやなものの、暴露本としてはツボを押えていました。
今までの報道や記事、三冊ののりピー本を読んで感じるのは、酒井法子の人生というのは昼メロドラマのように波乱に満ちているということです。
極道の娘として生まれ、実母に捨てられ二度違う継母に引き取られた子供時代。
サンミュージックに二番手でスカウトされ、飛び降り自殺した元・岡田有希子のマネージャーによって最後の清純派アイドルとして売り出されて成功。
脚本家野島伸司との恋愛、その別れから1年後の高相祐一とのできちゃった婚。
復縁を迫る野島との板挟みでマネージャーが自殺してしまうことで、彼女の心の闇や深みを理解する人がいなくなってしまったのかもしれません。
過去の闇を抱え逃れるように、虚構の清純派を演じ続けて生きてきた人生・・・だからといって、覚せい剤を使っていいというわけではありませんが。
個人的には、のりピーが執行猶予と謹慎期間のあと、40代になって清純派やママドルを完全に払拭して、極道の女役とかで芸能界復帰したら面白いのに・・・なんて想像をしています。
極道の出生から這い上がって純白の清純アイドルになりきったのりピーだからこそ、再び犯罪者の汚名のどん底から這い上がる姿をみたいのです。
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