2009/07/13

「わたしがお店に入ると混む」という人




「わたしがお店に入ると混む!」という人って結構たくさんいます。
この世のオバサンと呼ばれている人の殆どがそう思っているような気もするし、自分もそう思っているオジサンであります。
みんながそう思っていたら、どこのお店もお客さんで混雑で景気だって良くなるはずですが・・・何故かそういうわけではありません。

自分が「わたしがお店に入ると混む!」と感じたのは、20歳前後だったような気がします。
その頃はアートスクールに通い始めた頃で、メイン州のポートランドという小さな地方都市に住んでいました。
おしゃれなカフェやお店などは数えるほどしかなくアジア系の人が殆どいない街だったということもあり、とにかくボクは目立つ存在でした。自分がカフェに入ると必ずお客さんが並び出すし、お店でブラブラしていると店内が混雑することに気付き出したのです。

しかし、これは小さな街で外国人が珍しくて人が集まっているわけではありませんでした。
その頃、毎月のようにニューヨークまで遊びに行っていたのですが、外国人だらけのニューヨークでも同じような事が起こっていました。
そう意識すると、ブティック、ギャラリー、レストラン、カフェなど、どんなお店でも「わたしがお店に入ると混む!」ということが、次第に「確信」になっていたのでした。

逆に「わたしがお店に入ると客がいなくなる」・・・というのであれば不愉快であります。
お客を呼び込んでしまって困ることというのは、狭いお店だと少々窮屈になることぐらいです。
特殊能力というほどでもないけど、誰にも悪いことをしているわけではないんだから・・・「世の中にプラスになるパワーを持っているのかも!」って、自分の中だけでほくそ笑んでいました。

ある時、いつものように(!)混雑し始めたお店の中で「どうしてか知らないけど、ボクがお店に入ると混んでくるんだよね~」って、思わず一緒にいた友人に白状したところ「実は、私もそうなの!ずっと、そう思っていたの!」と同感されてしまったのでした。
お客を呼ぶパワーのある二人が一緒にいるから、いつもよりもさらに混雑するのかも・・・なんて、その時は浅はかにも思ったりしていましたが、よ~く考えてみたら、誰もがそう感じることがあるという”だけ”の話だったのです。

「占いがよく当る!」というのも、当った占いだけを記憶していて、はずれた占いは忘れているだけということだったりします。
確かに自分がお店に入った時に他にお客さんがいない事っていうのはよくあることです。
そこにフツーにお客さんが勝手に入ってくる事もよくあるわけで、それは自分が先にお店にいたこととは全く関係ないことです。
でも、そういうことはそこそこの確率で起こり得ることで、その時には「やっぱり!」と確信してしまうわけです。
でも、特に混雑しなかった時って、何も思わずにお店を出ていっているだけなんですよね。

ただ単に「自意識・過剰」になっているだけ・・・ということなんでした。

でも、先日、夜中の2時近くに近所のコンビニ行ったら、住宅地だけあって誰一人お客がいなかったのですが、自分がレジを済ませる頃には、店内に5人ぐらいのお客さんいたのです。
分かってはいるけど「あぁ、やっぱり自分がお店に入ると混む!」と、心の中で小さく”ガッツポーズ”をしていたのでした・・・。

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