めのおかしブログ

〜クィア視点による獣道的映画のはなし〜

2018/02/18

「現代アートの欺瞞」「スウェーデンの国民性」「エリート白人男の傲慢」を皮肉る同族嫌悪的なシニカルさ・・・悪意のないミハエル・ハネケ節コメディにゾワゾワさせられるの!~「ザ・スクウェア 思いやりの聖域/The Square」~

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第70回カンヌ映画祭(2017年)でパルムドール賞に輝き、第90回アカデミー賞の外国語映画賞部門でもノミネーションされている「 ザ・スクウェア 思いやりの聖域/The Square 」は「フレンチアルプスで起きたこと/Force Majeure」のスウェーデンの映画監...
2018/01/30

ポーランドの新鋭監督によるポップでキッチュな2作品・・・アグニェシュカ・スモチンスカ(Agnieszka Smoczynska)の不思議ちゃん系人魚ホラーミュージカルとクパ・チェカイ(Kuba Czekaj)の男の子の悪夢~「ゆれる人魚/The Lure」「ベイビー・バンプ(原題)/Baby Bump」~

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ポーランドの映画監督というと”アンジェイ・ワイダ”が、まず頭に浮かんでしまうのは、日本の映画監督というと”黒澤明”という名前を挙げてしまうようなものなのかもしれません。世界的に評価されているポーランド映画は、社会主義国家ならではの政治色の強い作品が多く・・・少々取っ付き...
2017/12/09

華奢でもなく羽根のようにも軽くない”ブランチ・デュボア”!・・・良くも悪くも”大竹しのぶ”は”大竹しのぶ”なの~「欲望という名の電車」@シアターコクーン・オンレパトリー2017 DISCOVER WORLD THEATRE VOL.3~

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15歳のとき、ボクはリバイバル上映されていた「欲望という名の電車」を映画館で観て、主人公のブランチ・デュボアというキャラクターの虜になってしまいました。原作の戯曲を繰り返し読んで、ブランチになりきって(!)ひとり芝居をしていたほどです。 何故、15歳の少年がブランチ...
2017/11/30

オールドミスの甘酸っぱい恋物語じゃないサイコな怪作で”ドMの女王さま”っぷりを発揮したジョーン・クロフォード・・・ナット・キング・コールが歌う名曲とは無関係な”おキャンプ映画”なのっ!~「枯葉/Autumn Leaves」~

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ジョーン・クロフォードは1920年代半ばから1970年まで(何本かのゲスト出演を除いて)主演作品しかないという・・・まさにスター女優の中のスター女優であります。しかし、30代を過ぎると”年増”扱いされることが当たり前だった昔のハリウッド映画界で、それほどの長期に渡って主...
2017/10/22

フランスの新鋭女性監督ジュリア・ディクルノー(Julia Ducournau)による「ジンジャースナップス」的なカニバリズム映画・・・少女の”性の目覚め”と”呪わしい血族”の物語~「RAW〜少女のめざめ〜/Raw(英題)/Grave(仏題)」~

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近年、女性の映画監督も増えてきて珍しい存在ではなくなってきたこともあり、わざわざ「女性」という”冠言葉”は不要になっている気がします。しかし、間違いなく「女性」を感じさせる映画作品もあるのです。 フランスの新鋭監督ジュリア・ディクルノー(Julia Ducourna...
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